Game Informerによる青沼英二さん＆宮本茂さんへのインタビュー動画が2月28日に公開【その4】

Game Informerによる青沼英二さん＆宮本茂さんへのインタビュー動画が、2月28日に公開されました。
Game Informerとしては、今回で4回目のインタビューになります。
※1つのインタビューが少しずつ配信されています。

■動画

以下、抜粋して紹介。

抜粋

今回は若い人たちの育成や、若い人たちに残したい教訓、ゲーム作りに関するインタビューです。

・デザインって骨組みを作る、ゲームの遊び方を作るっていうデザインというのと、どんな風にデコレーションするかっていう表現のデザインがありますよね。表現のデザインの部分ってね年寄りはね、やっぱりついていけない。若い人がどんどんやったほうがいい。ただね、若い人たちが全部やると、骨組みのオリジナルを作るっていう部分まで、みんなの流行にのってありがちになる。任天堂らしい骨組みっていうのをしっかりと抑えながら、若い人たちが自由にデザインしていくっていう構造ができればいいなって思います。今結構体制はそれができてるようで、だからあんまり表現についてはマリオでもいろんな表現がでてくるけど、OKOKって割と僕はおおらかに認めている。　 (宮本)

・だから今凄く若い人たちと、上の人たちのノウハウの伝達がうまくいってますよね？ (宮本)

・若い人たちってね、どんどんどんどん凄い真面目なのね。物凄く真面目に物を考えて、それは悪くないんだけど、そうすると迷いやすいんですよね。いろんな人たちの意見を聞いて「こっちのがいいかな？あっちのがいいかな？」って凄く迷うんだけど、僕らは自分の直感を信じて上手くやってきたんで、そんな中これはもう選んでおきなっていう風にアドバイスして、もしそれで失敗したら『ごめん』っていってあやまればいいわけで、そういうことを繰り返して早くそれを形にして、自分で実感、ちゃんとこれがいけるって線を見つけていくってことをやってかないと、ゲームってねなかなか形になっていかないんですよ。アイディアだけで終わっちゃうってことがたくさんあるんで、そういうサイクルを僕らが教えていくみたいなことになってるのかな？って思いますね。 (青沼)

インタビュー後半

・それは何ですか？ (宮本)

・Flexibility（柔軟性）はありますよね？(青沼)

・ぜんぜん頑固で譲らないですよね。みんな。 (宮本)

・そうそう、逆に若い人のほうが頑固で譲らない（笑）逆にもっとやわらかく考えたら？って風に言うかもしれないですよね。 (青沼)

・そうでもなくて、今までの任天堂はユニークなものを作るという姿勢。流行と競争するんじゃなくて、任天堂は独自のものを作る。だから貴方の物をちゃんと作るっていうことを真剣に考えなさいってことが、スピリットとして伝わっていくのが良くて。今までの伝統芸能を守れってことじゃ全然ないんですね。(宮本)

・若い人たちが僕らにどう接して欲しいかって言ったら、僕らの視線・視点っていうのを参考にしてくれればいい。 (青沼)

・僕も宮本さんに出来たタイトルを見せるときに、宮本さんから予測もしないようなことを言われるわけですよ。「え！そうきたの！？」っていう。（笑）それが楽しくて、「ああそうか。宮本さんがそう考えるんだ」ってところで、また新しく自分たちが作ったものに対しての考え方が生まれるので、そういうことを繰り返していくと任天堂らしい物になっていくっていう。そこが僕らがこれから進めていく上で大切なとこかなって。だから先輩たちをそういう形で使って欲しいなって思いますね。 (青沼)

今回はゼルダのことではなく、若い人たちへの教訓という感じのインタビューでした。
二人のような伝説的なゲームクリエイターが、任天堂からどんどんと誕生してくれると良いですね。

『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』は、2017年3月3日にWiiU＆ニンテンドースイッチで発売予定です。