Nintendo Switchの生産と販売の状況について、2月3日に実施された「2022年3月期 第3四半期決算説明会(オンライン)質疑応答」で、任天堂の古川俊太郎代表取締役社長が言及しました。
これまでもお伝えしましたが、昨年11月、Switch本体は販売計画が下方修正されており、そのときに「年末商戦に向けてSwitchは想定需要を満たせるほど生産できない」と古川氏はコメントを出し、さらに12月には、年始以降の生産・販売について「需要次第だが、懸念していた通り、作りたいだけの数を作れないという影響が出てくる」との見方を示していました。
上記の発言通り、「有機ELモデル」に関しては国内では12月に一時期在庫が安定して購入しやすくなっていたものの、1月に入って「有機ELモデル」発売時とまではいかないですが再び入手しづらい状況になっていました。
現に、2月4日現在、「有機ELモデル」は多くの通販サイトでは完売状態となってます。
そして昨日開催された「2022年3月期 第3四半期決算説明会(オンライン)」の質疑応答にて、これまでの生産・販売状況について任天堂の古川氏は次のように述べています。
Q3 Nintendo Switch ハードウェアの生産と販売の状況について聞きたい。第 3 四半期(10~12月)の出荷数量は多かったと考える一方、米国向けの数量が少し弱かったように感じている。これは物流の遅延があったからなのか。また、来期の部材調達の動向に関して、これまでと何か違った傾向が見られているか。
A3 古川:Nintendo Switchハードウェアの生産と販売については、上期(4~9月)までは需要を満たせるだけの生産ができ、世界各地でも店頭在庫があるという状況でした。販売が最大化するホリデーシーズンを含む10月以降の地域別の状況については、日本や欧州では、Nintendo Switch(有機ELモデル)は一時品薄が見られたものの、Nintendo Switchファミリー全体では概ね需給バランスがとれるだけのハードウェアの生産、供給ができたと考えています。一方で、米国においては11月第3週(サンクスギビング)以降は品薄の状況が続き、12月には需要を満たす供給ができず、それが年明けもしばらく続いています。
半導体部品等の需給ひっ迫の影響で先行きが不透明であると期初からお伝えしてきましたが、2022年に入ってからも大きな変化が起きる兆しはなく、同様の状況が継続しています。このような状況下においても、昨年のホリデーシーズンに、前年と同水準のハードウェアを販売できたのは、パートナー企業各社様のさまざまなご協力があってのことだと考えており、その点については深く感謝申し上げたいと思います。今後に関しましても、少しでも多くのハードウェアを生産し、需要を満たす供給ができるように努めていきます。
10月以降の地域別の状況について、日本や欧州では「有機ELモデル」は一時品薄が見られたものの、Switchファミリー(通常モデル・Lite・有機Elモデル)全体では概ね需給バランスがとれるだけのハードウェアの生産・供給ができたとのことです。
一方で、米国においては11月第3週(サンクスギビング)以降は品薄の状況が続き、12月には需要を満たす供給ができず、それが年明けもしばらく続いている状態のようです。
2月になった現在も先行きが不透明の状況が継続しており、今後についても少しでも多くのハードウェアを生産し、需要を満たす供給ができるように努めていくとのこと。
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