PSをリリースしている任天堂のライバル企業であるソニー(Sony)ですが、任天堂の新型ゲーム機Nintendo Switchに対抗する気持ちはないようです。
以下、Bloombergより
ソニーのゲーム事業子会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のアンドリュー・ハウス社長は先週のインタビューで、スマートフォンが普及している時代に携帯型ゲーム機の魅力は限定的であることから、現時点で任天堂の新型ゲーム機「スイッチ」に対抗する機器を開発する計画はないことを明らかにした。
スイッチは家庭の大画面テレビなどにつないで据え置き型ゲーム機として複数人で遊べるだけでなく、携帯型ゲーム機として屋外などに持ち出すことも可能。ハウス氏は「スイッチはハイブリッドデバイスでプレイステーション(PS)とは異なった手法や戦略」との認識を示した。
ハウス氏は「現在はリビングルームで遊べるような製品に注力している」として、自社の携帯型ゲーム機「PSVita」の後継機投入時期などの詳細については言及を避けた。PSVitaは現在、日本・アジア地域以外では販売されておらず、携帯型ゲーム機については「大きなチャンスのある市場だとは見ていない」とした。
ハウス氏は「現在はリビングルームで遊べるような製品に注力している」と話していて、携帯モードとしても遊べるNintendo Switchのライバルになりえる「PSVita」の後継機投入時期などについての詳細を明らかにしませんでした。
また、現在は日本・アジア地域以外ではPSVitaが販売されておらず、「大きなチャンスのある市場だとは見ていない」とも述べています。
そういったことから、リビングゲームで遊べる製品に力を入れているようです。
エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、21日から24日まで幕張メッセで開催されていたゲーム見本市「東京ゲームショウ2017」では、独立系開発者が出展するインディーコーナーでは「スイッチの展示物などの露出が豊富でPS4より多いと感じるほどだった」と指摘。基本設計での差異が小さく、「プレステとスイッチの両方に発売するというタイトルは今後も増えるだろう」との考えを示した。さらに、これまで据え置き型ゲーム機のPS4とPSVita向けに発売されていたゲームが、今後はPS4とスイッチ向けに移行していく可能性もあると話した。
※一部文章が訂正されたようです。
エース経済研究所のアナリスト・安田秀樹さんは、「スイッチの展示物などの露出が豊富でPS4より多いと感じるほどだった」と述べ、PS4とSwitchでマルチでリリース(移行)されるゲームが増えてくるかもしれない。という考えを示しました。
実際そういったゲームは非常に多く、『STEINS;GATE ELITE』がPS4/PSVitaに加えてSwitchでも発売されると先日発表されました。
さらに東京ゲームショウ 2017では、コーエーテクモゲームスの『進撃の巨人2』がPS4/PSVita/Nintendo Switch/PC(Steam)で発売されると発表されています。
進撃の巨人2の鯉沼久史プロデューサーは、「前作海外版はSteam版もあって、今回も作る予定なのですが、国内でもPC・Steamでゲームを楽しまれるユーザーの方が増えていることもあり、日本でも出そうと。また、ニンテンドースイッチも国内外で人気ですので、こちらでも対応することにしました。」とSwitchでリリースすることに決めた理由を簡潔に述べています。
情報源:Bloomberg