株式会社コロプラが本日1月10日、任天堂からの特許権侵害に関する訴訟提起についてを発表しました。
12月22日付で特許権侵害に関する訴訟を任天堂<7974>より提起され、1月9日に訴状内容を確認したとのこと。
対象アプリは、スマートフォン向けとして配信されている『白猫プロジェクト』です。
任天堂は同ゲームの差し止めと、44億円の損害賠償、及び遅延損害金を求めているとのこと。
以下、適時開示資料・及びSocial Game Infoより。
1.訴訟が提起された年月日及び裁判所
(1)訴訟が提起された年月日:平成29年12月22日
(2)訴訟が提起された裁判所:東京地方裁判所
2.訴訟を提起した者の概要
(1)名称:任天堂株式会社
(2)所在地:京都府京都市南区上鳥羽鉾立町11番地1
(3)代表者の役職・氏名:代表取締役社長 君島 達己
3.訴訟内容
(1)訴えの内容
特許権侵害に基づく損害賠償請求
特許権侵害に基づく弊社アプリ『白猫プロジェクト』の生産、使用、電気通信回線を通じた提供等の差止請求等
(2)訴訟の目的物および価額
損害賠償請求:44億円及び遅延損害金
差止請求の対象アプリ:白猫プロジェクト
4.訴訟の原因及び提起されるに至った経緯
任天堂株式会社(以下、「任天堂」といいます。)から平成28年9月に、当社のゲームが任天堂保有の特許権を侵害するとの指摘がありました。それ以来、1年以上にわたり時間をかけて真摯かつ丁寧に、任天堂の特許権を侵害しないことを説明してまいりました。
しかしながら、当社の考えが任天堂に受け入れられるには及ばず、訴訟を提起されるに至ったものです。
5.今後の見通し
当社は、当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切無いものと確信しており、その見解の正当性を主張していく方針です。
なお、本件が当社グループの業績に与える影響を現時点で見通すことは困難でありますが、今後開示すべき事項が発生した場合には速やかに開示いたします。
この件についてコロプラの広報は「係争中につき詳しい内容については話せない。」、任天堂広報は「vsコロプラで任天堂が訴えている特許侵害は5件。そのうちの1つはタッチパネル上でジョイスティック操作をする際に使用される特許技術。」とそれぞれ回答しました。
以下、Wall Street Journalの記者Takashi MochizukiさんのTwitterより。
任天堂の件、コロプラ広報さんに問い合わせ。「係争中につき詳しい内容については話せない」。IRも決算期が近いので「沈黙期間中」。ま、そりゃそうですね。
— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年1月10日
任天堂広報から回答。vsコロプラで任天堂が訴えている特許侵害は5件。そのうちの1つは「タッチパネル上でジョイスティック操作をする際に使用される特許技術」。とりあえず公式回答はここまでですかね。あとは係争の中で明らかになっていくんでしょう。
— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年1月10日
『白猫プロジェクト』の公式サイトでも、本件についてのお知らせが掲載されています。
●白猫プロジェクトに関する訴訟提起について