Nintendo Switchの販売が好調です。
それに伴い、部品を供給する関西(電子部品メーカーが多い立地)の電子部品メーカー各社の業績にも追い風が吹いているようです。
増産のため設備投資に踏み切る動きも出ているとか。
以下、日本経済新聞より。
コネクターなどが主力のホシデンはニンテンドースイッチ本体の組み立てを担っているとみられる。スイッチの好調で2018年3月期のゲーム機関連の売上高は前期比87%増の1030億円を見込み、設備投資は同社全体で50億円と前期比11%増やす。
この一部をゲーム機組み立てを担う中国広東省の子会社工場に充てる。古橋健士社長は「金型などの設備が新たに必要になる」としており、年後半にかけて徐々に能力を増強する。今期の連結営業利益は前期比2.1倍の50億円となる見込みだ。
田淵電機は電源コードから本体へ流れる電気を交流から直流に変換するスイッチング電源を供給している。同社は主力の太陽光発電用の変圧器が国内市場の縮小で苦戦しており、17年3月期は33億円の営業赤字だった。ニンテンドースイッチの好調が下支えとなり、18年3月期は1億円の営業黒字に転換する見通しだ。
中国広東省の子会社工場のゲーム機用の生産ラインは「今期中はフル生産を見込んでいる」(高田充人執行役員)という。
ニンテンドースイッチ向けに主力のタッチセンサーを提供している日本写真印刷にも好影響が及ぶ。17年4~12月期(決算期変更で9カ月決算)の多機能端末(タブレット)やゲーム機向けタッチセンサーを含むデバイス部門の売上高は前年同期に比べて24%増の760億円となる見通しで、そのうちゲーム機を含む分野は1.5倍に伸びる見通しだ。
情報源:日本経済新聞
現在Nintendo Switchは生産が追いつかず、世界的な品薄状態になっています。
任天堂は18年3月期までに1000万台を販売する計画を持っていますが、「これを大きく上回る生産計画を練っている」(取引先幹部)との見方もあります。
今後生産を増やすために、部品メーカーへの発注が膨らむ可能性もあるそうです。
人気を逃さないためには部品メーカーの協力が欠かせない。と、同記事が締めくくられていました。
部品といえば、任天堂はアップルなどと部品争奪戦になっているというニュースがWall Street Journalで流れていました。
Switchの生産を増強しているという話も流れていますが、部品調達の苦労もあり簡単にはいかない問題なのかもしれません。