韓国ではこれまでも度々、Nintendo Switch本体が品薄状態になっていると報じられてきました。
5月5日の「こどもの日」を含む連休に入り、Nintendo Switchの争奪戦が激化しているようです。
以下、箇条書きにて。
■4月30日、水原市霊通区にある大型量販店にSwitchを買い求める1000人近い人々が押し寄せました。これは、前日に量販店にSwitchが45台入荷したという情報が伝わったためであり、朝の開店と同時に買い物客数百人が殺到したとのこと。店側は抽選券300枚を準備したものの、「これほどたくさんの方が集まるとは思わなかった」と謝罪しています。
■徹夜の行列、開店ダッシュを巡る証言などが相次いでいる状態で、ポータルサイト上のSwitchに関するブログには「従業員が扉を開け、入店したところ、シャッターが壊れた」「転倒した学生を踏み越えた」といった書き込みに加え、「どの店舗に何セット入荷するらしい」「きょうは入荷がない」といった入荷に関する情報も共有されているとのこと。さらに、ソウル在住の人が忠清道など地方の量販店に遠征してまで購入したという書き込みもあるようです。
■日本と同様に、販売をオンラインのみに切り替えるところも出始めています。小売り大手のイーマートは4月中旬から自社のアプリとウェブサイトで、先着順ではなく抽選販売を行うことにしました。これについてイーマート側は「新型コロナウイルスの拡散を防ぐため、全量をオンラインで販売している」と述べています。
■5月4日、京畿道安養市に住む会社員チェさんが「ロッテデパート坪村店にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)25台が入荷する」という話を聞いて朝5時に家を出たものの、デパートの正門前には既に30人余りが並んでいる事態に。「数日間、息子にプレゼントする任天堂のゲーム機を買おうと、毎日町中のデパートに『早朝出勤』したが、結局買えなさそうだ」とチェさんは述べました。
■韓国では定価よりも高い50万ウォン台で売る転売も相次いでます。「中古ナラ」など中古品取引サイトでは、定価36万ウォンの「あつまれ どうぶつの森エディション」を50万ウォン(約4万3000円)台で売るという出品が数百件も掲載されているとのこと。この転売について、「息子からせがまれているが、行列に並ぶ自信がないので、毎日中古ナラにアクセスしているが、50万ウォンというのはあんまりではないか」と嘆いでる人がいるようです。
■どうぶつの森エディションの発売以降、品薄が続いていることから、任天堂コリアはFacebookを介して4月20日に「どうぶつの森エディションは限定版ではありません。4月、5月も出荷予定であり、以降も継続して出荷を予定しています。どうぶつの森エディションの希望小売価格は36万ウォンです。」と周知しました。
■この記事に対して韓国のネットユーザーからは多くのコメントが。韓国では昨年夏から日本製品不買運動が行われていることから「任天堂は日本製品じゃないようだ」「日本に笑われる」「選択式不買運動が最も情けない」など批判的な声が目立っている一方で、「任天堂の不買は無理だよ」「このゲームは面白過ぎるから仕方ない。韓国の会社には作れないし、愛国心で我慢できるものでもない」と理解を示す声が。さらに「ノージャパン運動が終わってよかった。日本に行きたいのに周りの目が怖くで行けなかったから」「スイッチを買う人も正常、買わない人も正常。不買ムードのために買わない人はおかしい」と不買運動に疑問を示す声も寄せられているとのこと。