GamesIndustry.bizに、Nintendo Switchの品薄に関してのコラム記事が掲載されています。
まずSwitchの増産ペースが遅いことについては、部品の影響が大きいと指摘しています。
Switchの増産ペースが遅いと考えている読者も数多いだろう。
しかし,そう簡単には増産できないのである。
Switchは,さまざまな部品から構成されている。メインのSOCはNVIDIA製のカスタマイズされたTegraプロセッサだが,半導体は通常,ウェハ投入から完成まで3か月程度を要する製品である。
任天堂が仮に3月に増産を決意しても,チップとして供給されるのは6月末以降であり,組み立てから輸送まで考えると実際に販売に反映されるには6か月程度が必要になる。
このため,秋以降出荷を増やすとしているのである。
このように部品はすぐに増産することはできないようで、任天堂が仮に3月に増産を決意したとしても販売に反映されるのは6ヶ月程度かかるとのこと。
任天堂は公式サイトに、「秋以降につきましても、生産体制を更に強化するなど年末に向けて少しでも多くの製品をお客様にお届けできるよう取り組んでまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。」という声明文を掲載していることから、本格的な増産体制に入るのは秋以降となるのかもしれません。
さらに、スマートフォン市場との生産能力の取り合いや、フラッシュメモリの高騰、中華圏で人件費が上昇していることなども、思うように増産できない要因のようです。
Switchに関しては,任天堂は秋から供給を増やすとしているが,第1四半期の出荷は国内52万台,全世界で197万台に留まった。また,前述の制約条件から現状の3万前後と見られる出荷水準を3倍程度にするのがやっとであろう。現状の潜在的な国内需要は1000万台で,現時点での実売は120万台を超えたところであるため,とても品薄を解消できる状況にはならないだろう。エース経済研究所では,部品の需給状況などを勘案したうえで,2017年度のSwitch販売台数予想を会社側計画の1.6倍,1600万台としている。これは,PS4の2年度めの売上台数1480万台を上回る水準である。据え置きゲーム機としては,十分な生産量になるといえるが,おそらくこれでも今年度一杯は品薄の状況を解消できないだろう。
これまでの通説では大型タイトルこそが,ハード販売を決めるとされていたため,ソフトウェアラインナップ数が潤沢とは言えないSwitchは失速すると予想されるところだ。しかし,エース経済研究所では,「形」仮説から見て販売好調が今後18か月程度は続くと想定している。
任天堂は、今期中(4月1日~2018年3月31日)に1,000万台のNintendo Switchを出荷することを目標にしています。
エース経済研究所では部品の需給状況などを勘案したうえで、2017年度のSwitch販売台数予想を会社側計画の1.6倍となる1,600万台としました。
PS4の2年度め(2014年度)の年間販売台数が1,480万台ということを考えれば、1,600万台は据え置きゲーム機としては十分な生産量になります。
しかし、これでも今年度一杯は品薄の状況は解消できないだろう。とエース経済研究所は指摘しています。
Switchでは、8月25日に『モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.』が、9月22日に『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX』が、9月28日に『ファイアーエムブレム無双』が、10月27日に『スーパーマリオ オデッセイ』が発売される予定です。
品薄状態の中でこうした大型タイトルの発売が控えていることから、まだまだ品薄は続いていくことになりそうです。