本日2018年2月1日に、任天堂が「2018年3月期 第3四半期 決算説明会の概要およびプレゼンテーション資料」等を公式サイトに掲載しました。
[任天堂HP] 2018年3月期 第3四半期 決算説明会の概要およびプレゼンテーション資料を掲載しました。 https://t.co/6SPfeaYEaq
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2018年2月1日
以下、任天堂公式サイトより。
●商戦期にしっかりとした数をお届けできるよう、生産体制を拡充することを伝えていた。その結果、ホリデー商戦期に入って、世界各地でNintendo Switchハードの普及の勢いがさらに加速した。
●こちらは、北米市場におけるNintendo Switch発売後の累計セルスルーの推移。
WiiとWii Uの発売後1年間のセルスルー推移を重ねられています。
WiiやWii Uはホリデー商戦期に発売されたので、3月3日発売のSwitchと発売時期や商戦期のタイミングが異なり、単純は比較ができない点に注意。
Switchを示す赤い線は、ホリデー商戦期に大きく伸び、販売ペースに勢いが出ました。
発売後10か月の時点で、北米では、任天堂の据置型ゲーム機で最も早く普及したWiiを上回る、過去最速ペースの立ち上がりになりました。
●こちらは、ヨーロッパ版です。
北米と同じく、ホリデー商戦に販売が大きく伸びてWiiに匹敵する勢いとなりました。
●こちらは国内市場の状況です。
国内市場では、ホリデー商戦にしっかりとした数をお届けすることができ、販売を大きく伸ばしたとのことです。
現在Switchの品薄は解消傾向にあり、店頭などでも在庫が置いてあることが多くなってきました。
●Nintendo Switchは、全世界における累計セルスルーが、12月上旬に1000万台の大台を突破し、足下の数字では1300万台を超えているとのこと。
任天堂は、今期の売上予想を従来の1,400万台から1,500万台に引き上げています。
●Nintendo Switchは、発売1年目にして、すでに3タイトルが600万本を超えるセルスルーを記録している。
まだまだ販売も伸ばしています。
●昨年3月に発売した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザワイルド』は、Nintendo Switch版だけで600万本、同時発売のWii U版と合算すると750万本のセルスルーを達成。
世界中で数々の賞をもらった。
●昨年4月に発売した『マリオカート8 デラックス』は、650万本を超えるセルスルーとなっています。
本作は、Nintendo Switchの特長の一つである、Joy-Conの「おすそわけ」を体験しやすいタイトルになっていて、ソーシャルメディアの投稿からも、人が集まるさまざまなシーンで「おすそわけ」プレイを、お楽しみいただいている様子が確認できるとのこと。
●昨年10月に発売した『スーパーマリオ オデッセイ』は、すでに750万本以上のセルスルーを達成。
発売以来、本体とともに爆発的に売れ続け、足下ではNintendo Switch向けソフトとして、最も売れているタイトルになっているようです。
●昨年7月に発売した『Splatoon2』は、セルスルーが450万本を超え、すでに前作のWii U用ソフト『Splatoon』のセルスルーを上回っています。
特に国内市場で人気で、Nintendo Switchハードの販売を牽引し、本体に対する装着率は約60%となっているとのこと。
参考までに2018年1月28日までのメディアクリエイト調べ販売ランキングでは、『Splatoon2』が累計1,971,810本を販売して、もうすぐ国内だけで200万本突破となっています。
※電撃調べでは200万本を突破済み。
●普及拡大の局面に入ったNintendo Switchの今後のビジネスにおいては、本体購入者および未購入者の両方へのアプローチが重要。
まず、Nintendo Switchを購入した人の関心を高い状態で維持し、遊び続けていただくことを目指す。
そして今後の普及拡大のためには、より幅広い層のお客様にNintendo Switchをご購入いただくことが重要になる。
●Nintendo Switchでは、ハードを強力に牽引する自社の有力タイトルを、早期に複数揃えることができた。
こうしたタイトルは、ハードの普及とともに息長く売れていく可能性がある。
新ハードの立ち上げ時期に、こうしたヒットタイトルが複数生まれたことは、単に特定のソフトが一定数量売れた、ということ以上の意義があると考えている。
●こちらは、Nintendo Switch自社タイトルの本体装着率上位4タイトルをグラフにしたものです。
比較のため、ハードの発売後同期間が経過した時点でのWiiのグラフもあります。
Wiiでは、『WiiSports』が普及の起爆剤になった。
『WiiSports』は米欧市場ではWii本体に同梱して販売しているため、伸びがある。
『Wii Sports』の本体同梱分を灰色にすると、次のようになります。
『Wii Sports』の残りの青色の部分は、日米欧合算のハードの販売数に対する、ソフト単品の販売数の割合を示しています。
グラフを見て分かるように、Switchでは、本体装着率の高い自社タイトルが早期に複数登場しています。
●1つのタイトルで長く遊んでいただけるよう、ネットワークを使ったコンテンツの配信や、ゲームを盛り上げるイベントを、今まで以上に充実させていく。
●「Nintendo Switch Online」は2018年9月に正式サービスを開始する予定。
詳細は後日発表する予定。
任天堂君島社長:
-有料オンラインサービスの詳細については後日改めて。— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
●Nintendo Switchの次なる展開として、任天堂らしい新しいあそびの提案も必要だと考えている。
そうした取り組みの一つが、先日発表した「Nintendo Labo」。
4月発売の商品なので、お披露目程度の情報のみを紹介している。
Nintendo Laboの全貌は、今後お客様体験会や当社のさまざまなプロモーション活動を通じて、順次公開していくとのこと。
●親子ペアでご参加いただくお客様体験会「NintendoLabo Camp」への一般応募の状況について、ビデオ公開直後の4日間だけ受付を行いましたアメリカでは、応募件数は募集枠に対して約50倍にも達した。
他の地域におきましても非常に高い倍率になっている。
●Nintendo Switchには、ゲームファンからファミリー層までお楽しみいただけるタイトルが、今後も登場する予定。
2月以降にリリースされるタイトルがこちら。
Nintendo Switchでは、すでに300以上のタイトルがサードパーティーから発売されている。
ダウンロード専用タイトルも増えてきた。
こちらはNintendo Switchで今後発売されるタイトルです。
Nintendo Switch版『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』もラインナップに入っています!
【その他】
Q: Laboの発想は?
A: Joy-Conはセンサーの塊なのでそれを活かしたかった。段ボールにしたのは多くの人が慣れ親しんだ材料で修理も含めてトライ・アンド・エラーしやすい。また、我々が試行錯誤をしたように、皆様にも作る段階から試行錯誤してもらうのも面白いと思った。
任天堂経営方針説明会:
Q: Laboの発想は
A: Joy-Conはセンサーの塊なのでそれを活かしたかった。段ボールにしたのは多くの人が慣れ親しんだ材料で修理も含めてトライ・アンド・エラーしやすい。また、我々が試行錯誤をしたように、皆様にも作る段階から試行錯誤してもらうのも面白いと思った— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
ほか、いろいろです。
以下、WSJの記者Takashi MochizukiさんのTwitterより。
任天堂経営方針説明会、宮本さん:
Nintendo Laboが(社員から企画として出てきて)安心している。任天堂はテレビゲームの会社ではなく新しい遊びを提案する会社。任天堂にはああいうことをしたい人たちが沢山いて、そういう人たちが入社してきている。— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
任天堂高橋さん:
-オンラインサービス、内容は魅力的なものを幾つか用意している。今日は詳細控えるが、発表を楽しみにして欲しい。— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
任天堂君島社長:
-Switchのセルスルーとセルイン、いつでも顧客が店頭に買えるという意味でもう少し差があるのが望ましい。— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
任天堂宮本さん:
-Nintendo Switch、「究極の野望は1人1台」
-Switchの最大の魅力、1つはローカル通信。皆で集まって試合ができる
-Switchの魅力を拡大・広めていくことで任天堂らしい新しい遊びのジャンルができれば他ゲーム機・スマホとのすみ分けは出来ると考える。— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
任天堂宮本さん:
-映画作りとゲーム作りは違うと思っている
-映画を作るなら映画の専門家に作ってもらいたかった
-(イルミネーションの)クリスさんと何かやろうか、と話し合いを始めて持ってから2年以上たって本日の発表になった— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
任天堂経営方針説明会、「クラウドセーブに対応して」と会場質問者からの要望が…。
— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
任天堂高橋さん
-(Laboの質問が多く出ているのでそれに対し)Switchではギミックだけに注力していきますよ、というわけではなく、ゼルダやスプラトゥーンとか(ゲーム好きにも受け入れていただけるソフトも)しっかりやっていく。— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
任天堂君島さん:
-Laboに全力でかじを切ったわけではなく、(それと並行して)ゲーム愛好家に期待されている、喜ばれるソフトを今年も出していく。— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) 2018年2月1日
情報源:任天堂公式サイト、Takashi MochizukiさんのTwitter
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