AV Watchに、SIE代表取締役社長のアンドリュー・ハウス氏、SIEジャパンアジア(SIEJA)プレジデントの盛田厚氏、SIE・ワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏への単独インタビューが掲載されています。
このインタビューは、東京ゲームショウ 2017で行われたものになります。
SIE代表取締役社長のハウス氏は、2017年3月3日に発売された任天堂の新型ゲーム機Nintendo Switchの発売の影響はほとんど受けていないと話しています。
以下、AV Watchより。
−−一方で、携帯ゲーム機、PlayStation Vitaはどうですか? 先日のSIEJAのプレスカンファレンスでも、Vitaの話題はほとんど出てこなかった。携帯ゲーム機市場をどう考えていますか?
ハウス:携帯ゲーム機については、日本・アジアにはまだいい市場があります。しかし欧米を見ると、かなりチャレンジングな状況であります。できる限り元気な市場で進めたいですが、これからどうするか、明確にコメントできる状況にはありません。
−−では、携帯ゲーム機はシュリンクさせてしまうのですか?
ハウス:そのつもりはありません。しかし、これから規模的に考えると、PS4が4年目に入って元気がありますから、PS4が中心になるのは間違いありません。
ソニーはNintendo Switchには対抗しないという記事を紹介したばかりですが、やはりソニーはPSVItaのような携帯ゲーム機ではなく、リビングルームで遊べるPS4に力を入れているようです。
しかし、携帯ゲーム機をシュリンク(縮小)させるつもりはないようです。
−−PS4の競合状況についてお伺いします。ゲーミングPCも元気ですし、Nintendo Switchもヒットしつつあります。そこでのPS4の状況をどう考えていますか?
ハウス:それらの機器とは棲み分けができており、大幅に戦略を変える必要はない、と思っています。
PSVRも差異化ポイントですし、PS4 ProはPCをある程度意識したものです。まだまだコンソールが最先端の画質を出せる、ということを示せていると思います。
他社の戦略は分かりませんが、販売状況を見る限り、Switchの発売の影響はほとんど受けていません。むしろ、モメンタム(販売機会)としては非常に良い状態で推移しています。体験として両者はかなり違うものであり、ユーザーもプレイ状況もきちんと棲み分けられていて、それぞれにお客様がついていて、それぞれ選べている状況かと思います。
PSVRや、4K画質で楽しめるPS4 Proなどに力を入れている「PS4」と「Nintendo Switch」は棲み分けができていて、Switchの発売の影響はほとんど受けていないそうです。
「むしろ、モメンタム(販売機会)としては非常に良い状態で推移しています。」とも述べていて、現時点ではPS4のセールスに影響はなさそうです。
共に元気でいることがゲーム業界活性化に繋がるので、任天堂にもソニーにも頑張って欲しいところですね。
情報源:AV Watch
PS4普及期の戦略。1.5億台を狙うPS4、次の100万台へ拡大するPSVR【西田宗千佳のRandomTracking】 https://t.co/05JSZ7rYeZ pic.twitter.com/9wNmUv9dUD
— AV Watch (@avwatch) 2017年9月25日