引き続き品薄傾向が続いているNintendo Switchの生産状況について、任天堂の古川俊太郎社長が2021年3月期 決算説明会カンファレンスコール 質疑応答にてコメントしました。
[任天堂HP]「2021年3月期 決算説明会(カンファレンスコール) 質疑応答」を掲載しました。https://t.co/rZuemf1PTx
— 任天堂株式会社(企業広報・IR) (@NintendoCoLtd) May 7, 2021
以下、2021年3月期 決算説明会カンファレンスコール 質疑応答 (PDF)より
Q1
当期(2022年3月期)のハード予想販売数量が2550万台となっている前提を確認したい。また、想定より堅調な需要が継続した場合には、現時点の予想を上回る出荷が可能か。それとも、足元の半導体の供給不足などにより上積みは難しいと考えるか。A1
代表取締役社長古川俊太郎:当期の業績予想については、前期(2021年3月期)までの実績と当期の販売見通しを踏まえて作成しており、その考え方として主に2つのポイントがあげられます。1点目は、前期は2020年3月に発売した『あつまれどうぶつの森』がヒットし、特に上期において大きくハードの販売を けん引したことです。この結果、前期の上期は当社の歴史を振り返っても前例のない規模で販売が推移しており、この一時的な影響を考慮する必要があると考えます。2点目は、前期の第4四半期(1月~3月)もハード、ソフトの販売が非常に好調に推移し、直近においても高い販売水準を維持していることです。Nintendo Switchは今年の3月で発売後5年目に入りましたが、従来の当社のゲーム専用機の5年目とは異なり、非常に勢いがある状況だと認識しています。これら2つのポイントを総合的に考慮し、当期のハードの予想販売数量を2550万台としました。生産については、昨年末までは順調にハードの生産ができており、その結果、前期は第4四半期として最大の販売数量を記録しました。一方で、年明け以降も想定を上回るハードの需要が続いており、また、世界的な半導体部材の需給逼迫の影響により、足元では高い需要に対して生産が追いついていない状況です。現在、可能な限り手を尽くして生産するように努めていますが、例年の期初に比べて生産計画には不透明感が増しているのも事実です。通期の販売計画は、生産に必要な部材が確保できることを前提としていますが、より多く生産できるような状況になれば、当社としても強い需要に対応し、より多くの出荷、販売ができるように努めます。
Switchの生産については昨年末までは順調にハードの生産ができている一方で、年明け以降も想定を上回るハードの需要が続いており、また、世界的な半導体部材の需給逼迫の影響により、足元では高い需要に対して生産が追いついていない状況とのこと。
また、現在は可能な限り手を尽くして生産するように努めていっているとのことです。
なお、海外においては、「新型コロナウイルス感染症の影響により貨物便の減少や遅延が発生しており、一時的に店頭で欠品している地域があります。特に、スエズ運河の座礁事故の影響で欧州向けの製品の輸送に遅れが出ており、一部の国で店頭在庫がきびしい状況になっています。米国も3月の販売好調により、足元では強い需要に対してハードが足りない状況です。」と質疑応答のQ7にて述べられています。
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