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和田康宏氏「Switchが出るまでは、アナログレコードの終わりを眺めるような切ない気持ちでいた。でもSwitchが出てきたことで、持ち直してきたんじゃないかと今は考えています。」

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Nintendo Switch版『Happy Birthdays』『牧場物語』シリーズの開発を手掛ける、TOYBOXの和田康宏氏へのインタビューが4gamerに掲載されています。

『Happy Birthdays』をSwitchで発売することを決めた理由やこれまで開発してきたソフト、そしてNintendo Switchの可能性などさまざまなことについて話しています。

以下、Switchについて触れているところを4gamerより簡単に抜粋です。

和田康宏氏(以下,和田氏):
「Birthdays」は,自分としては幅広い層のプレイヤーに遊んでいただきたいと考えて,制作したタイトルでした。ですが,それはマーケティングの観点から見た場合,誰に届けるべきなのかハッキリしないタイトルということでもあったんです。
本作は見た目こそ可愛らしいですが,その裏では膨大な計算が行われているので,マシンスペック的にもプラットフォームはPS4以外に選択肢がありませんでした。しかしPS4ユーザーの多くは,ハイエンドでフォトリアルなゲームを好む傾向にあります。

4Gamer:
つまり,ユーザー属性にマッチしていなかったと。数字としても,あまり芳しくなかった?
和田氏:
ええ,残念ながら。事前に考えていた数字――僕としては全世界で10万や20万人くらいには届けたいと思っていて,それには遠くおよばなかった。とはいえ,アークシステムワークスさんのご厚意でスタートした作品ですし,僕としても長く続けていきたいタイトルでもあったので,プラットフォームを移したうえで,より分かりやすく,楽しさを前面に出したリニューアル版を企画することにしました。それがこの「ハッピーバースデイズ」です。

4Gamer:
続編ではなく,リニューアルなんですね。
和田氏:
はい。大がかりな続編の構想もありましたが,それよりも今は,まずこのゲームをもっと多くの人に手に取って,遊んでもらうことが先決です。Nintendo Switchなら,本作の作風でも幅広い層に届けられるんじゃないだろうか。そういったことをアークシステムワークスさんと相談しつつ,企画として練り込んでいきました。

和田氏:
Nintendo Switchが出るまでは,アナログレコードの終わりを眺めるような,切ない気持ちでいたんですよ。一時期のスマホアプリの台頭で,自分が好きだった家庭用ゲームのシェアは縮小する一方で。寂しかったんでしょうね。でもSwitchが出てきたことで,持ち直してきたんじゃないかと今は考えています。
4Gamer:
というと?
和田氏:
業界の偉い人達と話すと,家庭用ゲームに対する見方が変化しているのを感じるんですよ。2010~2015年頃は,ゲームは完全にF2Pに移行するだろうという意見が大勢でしたが,今はちょっと風向きが変わってきた。買い切り型のパッケージやダウンロード販売といった形で,まとまった一つのコンテンツを売ろうという流れが,少し戻って来たように思います。僕にとって,それは嬉しいことです。

4Gamer:
ちなみに,実際にSwitchで開発してみていかがでした?
和田氏:
開発自体は非常にやりやすかったですよ。最初は思うように処理速度が上がらず苦労したんですが,それが解決してからは順調でした。Switchは携帯機でもあるわけですが,「Birthdays」は意外とこの携帯モードと相性がいいことが分かって。小さい画面でイキモノ達がわらわら動いているのを,持ち運べるのがいいですね。外で遊べるのはもちろん,自分で作ったマップを持ち寄って見せっこできるのは,そこから何か広がるんじゃないかって可能性を感じます。

インタビュー全文を下記から見れるので、興味のある方はチェックしてみてください。
4gmmer