ゲーム情報メディア4gamerに、インディーズゲームと任天堂の取り組みについての考察記事が掲載されています。
Switch成功の理由の一つとして記事執筆者の奥谷氏は、この数年に任天堂が行ってきた「インディーズゲームの開発者にどれだけアピールできるか」という施策がうまくいきつつあることを挙げました。
Switchは今や「ゲームが売れるプラットフォーム、インディーズに優しいプラットフォーム」として、インディーズゲーム開発者に認識されるようになっていると奥谷氏は述べます。
そんな任天堂向けのインディーズタイトルのことを、海外では親しみを込めて「ニンディーズ」(Nindies)と呼ばれることがあります。
日本では「ニンディーズ」にかけて、「ニャニャニャ! ネコマリオタイム ニャンディーズ スペシャル」というSwitch向けのインディーズゲームを紹介するWeb番組が今年5月に放送されました。
任天堂がインディーズゲームへの支援に力を入れ始めたのは2015年ごろになります。
2011年9月にPCなどで配信された下品でグロテスク要素満載なローグライクゲーム『The Binding of Isaac』を、ストーリーに問題があるという理由から任天堂がロイヤリティを与えなかった歴史があります。
しかしその後に任天堂が方針を変えて、2015年に本作のリメイク版となる『The Binding of Isaac: Rebirth (ザ バインディング オブ アイザック:リバース)』を3DSとWiiUで発売しています。
※下記紹介映像は日本版のものです。紹介映像もやや下品です。
※食事中の方などは注意を。
このことについてNintendo of Americaでインディーズタイトルを担当していたDamon Baker氏は「我が社の認証システムは,『The Binding of Isaac』以前と以降で変化した」と話し、2015年前後を境に、インディーズゲームに対する舵取りを切り替えたことを示唆しました。
2015年以前は、「Steam」や「PlayStation Network」と比べると寂しさのあった「Nintendo eショップ」のラインナップについて、不満を述べるNintendo of Americaの関係者が少なからずいたようです。
そして任天堂は『The Binding of Isaac』のリリースを皮切りに、インディーズゲームへの支援を強化していくことになります。
記事でも指摘されていますが、任天堂はインディーズゲーム市場への方針を定めてからは機敏で、ゲーマーやゲーム開発者のハートを掴み取るまでには多くの時間はかかりませんでした。
ここらへんは迅速な対応は、豊富な経験を持つ任天堂ならではという感じがします。
今後はさらにサポート体制を強化してもらって、どんどんインディーズゲームを発売していって欲しいですね。
情報源:Access Accepted第557回:Nintendo Switchの成功と 「ニンディーズ」 – 4Gamer.net