ファミ通.comに、『Rez』や『ルミネス』など数多くの名作タイトルを手掛けてきた水口哲也氏へのインタビューが掲載されています。
このインタビューは5月12日~13日の期間、京都で開催されたインディーゲームの祭典「BitSummit Volume 6」中に行われたものです。
水口氏はまず最初に、6月26日に配信されたばかりの最新作『ルミネス リマスター』について語りました。
そしてSwitchでリリースすることになった切っ掛けについてに、次のように述べています。
――なんとなく、手ぶらで来てしまいましたが、水口さんのいまの関心領域はどこですか?
水口 いろいろあるのですが、“共感覚的な体験を作る”ということがいまいちばんの大きなテーマです。今日も『ルミネス リマスター』をご紹介させていただきましたが、『ルミネス』は2004年にPSPで最初に出して、そのあといろいろなバージョンが出ました。パズル要素と『Rez』のような音楽を演奏する感覚を融合させて、誰でも簡単に遊べることを目指してリリースしたのが1作目の『ルミネス』。PSPという、いつでもどこでも、どんなスタイルでも遊べるという、言ってみれば“インタラクティブ・ウォークマン”のようなハード特性にインスピレーションを受けて誕生したタイトルでもあります。
『ルミネス』はけっこうファンが多くて、グローバルで100万本以上売れたタイトルなので、ユーザーさんからの要望が途切れずに来続けていたんですよ。それは何かというと、「PSPが壊れて遊べない」とか、「早く新しいプラットフォームで遊べるようにしてくれ」とか……。だけど、(クリエイターたるもの)やっぱり新しいことをやりたいじゃないですか、いつも。だから、特別な理由がないとリマスターはできないなとは思っていたんです。
で、Nintendo Switchが出たときに、僕がいちばん「これはいいぞ!」と思ったのが、HD振動なんです。いろいろな音の触感を感じられる。「これはおもしろいな」と。僕はやっぱり触覚にすごく興味があって、プレイステーション2版『Rez』のときも、初回限定生産版にはトランスバイブレーターを同梱したし、『Rez Infinite』ではシナスタジア・スーツを作りました。だから、これはやる意味があるなと思って、それで『ルミネス』をNintendo Switchでリマスターすることにしたんです。かつてのバージョンを遊んだことがない人も含めて、「多くの人が喜んでくれるのではないか」と思ったのが最初でした。
一方で、プレイステーション4やXbox Oneで遊びたいという方もいらっしゃるので、4K対応の高解像度のリマスターにして、Nintendo Switchに加えて、プレイステーション4、Xbox One、Steamでも遊べるようにしたのが、今回の『ルミネス リマスター』なんですよ。
だから、最初の話に戻りますが、僕の興味は“共感覚的にどこまで体験を拡張できるか”というところにあります。
Switchで一番いいと思ったのがいろいろな音の触感を感じられる「HD振動」で、それで『ルミネス』をNintendo Switchでリマスターすることにしたとのこと。
ただPS4やXbox Oneで遊びたいという方もいるので、4K対応の高解像度のリマスターにして、Switchに加えて、PS4、Xbox One、Steamでも遊べるようにしたのが『ルミネス リマスター』です。と水口氏は説明しました。
インタビュー全文はファミ通.comより見れるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
情報源:ファミ通.com