「科学アドベンチャー」シリーズのプロデューサーである志倉千代丸氏へのインタビューが、9月5日発売の「週刊ファミ通 2019年9月19日号」に掲載されています。
このインタビューの中で、PS4&PSVita&Nintendo Switch向けの新作ソフト『ANONYMOUS;CODE (アノニマス・コード)』について言及がありました。
KADOKAWA (2019-09-05)
昨年発売の「週刊ファミ通 2019年1月3日号」のインタビューで「2019年はANONYMOUS;CODEという作品が発売される予定の年なんですが、追加したいエピソードがどんどん増えて困っています。」と述べていましたが、今回の最新インタビューでは2019年には出ないことが確認されています。
2020年7月24日に開幕となる東京オリンピック前にはリリースしたい気持ちがあるそうですが、正確な時期は未定です。
発売日について、志倉氏は次のようにコメントしました。
「シナリオを書き続けている状態ですから、2019年には出ません。ただ、来年のオリンピックには先を越されたくないですね。」
続けて凄い言い訳と前置きも含めた上で、さまざまなことを述べています。
■これまでに一番遠い未来を描いたのが『ロボティクス・ノーツ』。2019年の物語を2012年に出したので、発売時から見て7年後の未来。
■(2037年という) 遠い未来を描くと言うことは、未来のテクノロジーを自然に入れないといけない。
■だからといって、シンギュラリティがどうだ、AIが人間をどうこうみたいなことはあり得ない。
■今はテクノロジーがものすごい速さで進化してる。最初は仮想通貨のようなものもシナリオに取り入れていた。が、今は外さないとまずいとか、この4年間時代に振り回されていたとのこと。
■定例でミーティングを開くなど、着実にゲーム制作は進んでいる。もう少々お待ちいただければ。と千代丸さん。
■『アニノマス・コード』は、ある意味科学アドベンチャーシリーズにとっていったんの集大成というか、科学とは、世界線とは?といった部分も含まれていて、これまでの作品との繋がりが改めて見えるようなものに。
■科学シリーズ全作品の伏線回収みたいな役割も一部で担っている。
■シリーズ作品に登場したあのキャラクターも出るかも?と千代丸さん。
■2037年だけではなく、その前後の2036年と2038年も描いている。2036年は鈴羽が飛んできた年でもあり、アマデウス紅莉栖の存在もあることから、その辺もお楽しみにとのこと。
■「シュタゲとロボノは時代にマッチしていて、書いたことに近いような、それらしいことが実際にも起こった。『アニノマス・コード』は2037年を描いているので‥‥」と苦労を吐露しました。「5年後や10年後くらいにしておけばよかったかな。」という本音も。
『ANONYMOUS;CODE』はもともとPS4&PSVita向けとして開発されていましたが、2017年に開催されたライブイベント「CHIYO-ST. LIVE 2017 -GENESIS-」でNintendo Switchにも対応することが発表されました。
当時は2017年発売予定と公式サイトに掲載されていましたが、その後この文章が消滅。
事実上の発売延期という形になってます。
2019年に発売される予定というのもいつの間にかなくなってしまったので、「ただ、来年のオリンピックには先を越されたくないですね。」という言葉もあまり信用できるものではないかもしれません。
ファンの方は、正式に発売日がアナウンスされるまでは辛抱強く待つ必要がありそうです。
【更新】
ファミ通.comにインタビューが掲載されたので、見てない方はこちらをチェックしておきましょう。