米博物館The Strong National Museum of Play(ストロング国立演劇博物館)が毎年選定しているビデオゲームの殿堂『World Video Game Hall of Fame』が発表され、『ドンキーコング』『ポケットモンスター 赤・緑』『ストリートファイターII』『Halo: Combat Evolved』の4作品が殿堂入りに選出されました。
『World Video Game Hall of Fame』は、業務用・家庭用などあらゆるゲームを対象としていて、“広く認知されているか”、“長寿作品であるか”、“業界や文化に影響を与えているか”などを審査基準として選考が行われます。
上述したように、今年の殿堂には上記4タイトルが輝きました。
That’s a wrap! The inductees to #videogamehall are Donkey Kong, Street Fighter II, Pokemon Red and Green, and Halo: Combat Evolved! pic.twitter.com/CTJA6pXq8t
— The Strong Museum (@museumofplay) 2017年5月4日
Which of the inductees to the World Video Game Hall of Fame are your favorites? #videogamehall pic.twitter.com/39vCMWiFwW
— The Strong Museum (@museumofplay) 2017年5月4日
以下、GameSparkより
『ドンキーコング』
1981年にリリースされた『ドンキーコング』は、伝説的なゲームデザイナー宮本茂氏のキャリアをスタートさせ、およそ132,000台のアーケードキャビネットを販売。当時の任天堂において最も有益なゲームとなりました。また、『ドンキーコング』は後に世界で最も有名なゲームキャラクターの1人になる配管工のマリオを世界に紹介しました。「ドンキーコングがなければ、スーパーマリオブラザーズもなかったでしょう」とストロング電子ゲーム歴史国際センターのセンター長Jon-Paul Dyson氏は語ります。「ドンキーコングはいちキャラクターにとどまりません。全体的ば愛の物語と活気溢れるグラフィックスは、1980年代初頭の他のゲームには殆どなかった形でゲームを生き生きとさせ、それは世代の心を捉えました」
The first inductee to the 2017 World Video Game Hall of Fame is… Donkey Kong! @NintendoAmerica #videogamehall pic.twitter.com/jyK36TQGms
— The Strong Museum (@museumofplay) 2017年5月4日
『Halo: Combat Evolved』
Microsoftが2001年にXboxをリリースした際、その50%以上がローンチゲームの『Halo: Combat Evolved』とともに販売されました。サイエンス・フィクション、ファーストパーソン・シューターに複雑なプロット、マスターチーフのような記憶に残るキャラクター、ダイナミックなマルチプレイヤー体験を組み合わせました。ゲームは600万本以上を販売し、一連の続編やスピンオフに加えて、小説、コミック、アクションフィギュアなどが登場しています。ストロングのアソシエイトキュレーターShannon Symonds氏は「Haloが発売するまで、シューティングゲームで大きく成功するにはパーソナルコンピュータと高品質のマウスによる精度がが必要でした。HaloはコンソールがPCと同じくらい有能である可能性を証明しました。また、それは当時最高のマルチプレイヤー体験の1つとなり、“Halo Nation”と呼ばれる多数のハードコアファンを作り出しました」語っています。
The final inductee to today’s World Video Game Hall of Fame ceremony is… @Halo: Combat Evolved! #videogamehall pic.twitter.com/SdDB4I2kfA
— The Strong Museum (@museumofplay) 2017年5月4日
『ポケットモンスター 赤・緑』
『ポケットモンスター』は1996年に『ポケットモンスター赤』『ポケットモンスター緑』としてゲームボーイで発売され、多国籍の文化的現象を起こしました。このゲームでは151体のユニークなモンスターを集めるようプレイヤーに促し、任天堂はユビキタスなキャッチフレーズ“ポケモンゲットだぜ!(Gotta catch ‘em all!)”を創り出しました。『ポケットモンスター』フランチャイズは2014年の時点で、2億6,000万本以上のゲーム、215億枚のトレーディングカード、そして800以上のテレビエピソード、17本の映画を含む多数のスピンオフを網羅しています。Shannon Symonds氏は「ポケットモンスター 赤・緑は世界を席巻するフランチャイズを立ち上げ、ピカチュウのような多数のキャラクターを人気の主流文化にしました。ローンチから約20年、ポケモンGOの登場により“ポケマニア”は衰えを知らない」と語っています。
The leading favorite in the online poll, @Pokemon Red and Green, becomes the third inductee! @NintendoAmerica #videogamehall pic.twitter.com/oFIYoAVrqi
— The Strong Museum (@museumofplay) 2017年5月4日
『ストリートファイターII』
カプコンが1991年にリリースした『ストリートファイターII -The World Warrior-』は、1990年代のアーケードルネッサンスを起こす力となり、数多くの続編や全ての1対1の格闘ゲームジャンルに影響を与えました。カプコンはオリジナルキャビネットを60,000台以上、“Champion Edition”のキャビネットと変換キットを140,000台以上販売し、これまでで最も売れたアーケードゲームの1つとなっています。「ストリートファイターIIは人間相手の直接対決を可能にし、観客をひきつけるとともに世界中のアーケードで熱烈なトーナメントを生み出しました」とストロング電子ゲーム歴史国際センターのアシスタントディレクターであるJeremy Saucier氏は語ります。「この地域社会スタイルのゲームプレイは1990年代にアーケード産業を再び活気づけました。また、それは数々の対戦格闘ゲームを生み出すのを助けました」
The second inductee to this year’s World Video Game Hall of Fame is Street Fighter II! @Capcom_Unity #videogamehall pic.twitter.com/UpnRGqn07l
— The Strong Museum (@museumofplay) 2017年5月4日
出典:GameSpark
殿堂入り受賞おめでとうございます!
日本人からは馴染みが比較的薄い『Halo』は、海外では人気が凄まじいです。
他の3作品については、説明するまでもないでしょう。
誰もが納得いくラインナップじゃないでしょうか。
~追記~
授賞式の動画が公開されました。
下記から視聴が可能です。